文章を強引に仕切り直す「居直りフレーズ」の使い方

『「読ませる」ための文章センスが身につく本』(奥野宣之:著)の中で、「居直りフレーズ」というものが紹介されています。

居直りフレーズとは、それまでの文章の流れを強引に変えてしまう言葉のことです。たとえば、文章が終わりに近づいているのにどうも締まらない、そんなときに居直りフレーズを使って、強引に締めに入ってしまうのです。

「さて、最後にまとめておくと」「以上、◯◯を見てきた。結びに……」といった前置きをした上で、「△△なのだ」「××である」「□□に違いない」という断言調で結ぶ。
 これによって、かなり「落ちた感じ」が出せます。

基本的にこうした説明的な文章は、作文の授業ではNGとされる表現です。しかし、それは小説や随筆などの文芸作品を書くときに大切な心がけであって、「読まれ伝わる」ということを求める場合には、とっぱらってしまってもいいルールだと、著者の奥野さんは述べています。

また、文章の締め以外でも、話の流れを変えたいときは堂々と変えてしまいましょう。以下、文章の仕切り直しに使える居直りフレーズを紹介します。

  • 「やや脱線する(が/けれど)」……話を脱線したいときに使う。
  • 「話を戻そう「戻すと/戻したい)」……上とは逆に、脱線していた話を本筋に戻すときに使う。
  • 「閑話休題」……それはさておき、という意味。
  • 「さて」……話を別の筋に移したい場合に使う。
  • 「さあ、◯◯」……「さあ、そろそろまとめに入ろう」のように使う。
  • 「というわけで」……どういう「わけ」なのか判然としない場合がほとんどだが、とりあえず文章を前に進める力がある。

もちろん、居直りフレーズは強引であるがゆえに不自然は残ります。そのため、多用することはできません。しかし、適切に使いこなすことができれば、文章を書くうえで大きな助けになるでしょう。

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