想像力を鍛える方法──少ない情報量からストーリーを想像する

「SPICE」というメディアサイトで、アディ・シャンカル氏のインタビューが掲載されています。

シャンカル氏は、これまでプロデューサーとして『ジャッジ・ドレッド』(2012年版)、『ジャッキー・コーガン』、『ローン・サバイバー』といった作品を手がけてきました。該当のインタビューは、Netflixでアニメ化された『悪魔城ドラキュラーキャッスルヴァニアー』に関してのものです。こちらの作品も、やはりシャンカル氏がプロデューサーを務めています。

spice.eplus.jp

ドラキュラのアニメに関する話はインタビュー本文を読んでいただくとして、ここで注目したいのは、シャンカル氏が、自分が想像的になった理由について語る部分です。

――『悪魔城ドラキュラ』で、原作のゲームを特に意識したところはどこですか?

ストーリーは、とてもゲームに忠実に作っていると思います。ただ、私たちが子どもの頃にプレイした原作ゲームは、とても情報量が少なかったと思います。大枠の物語があって、その中にゲームがある、という非常にシンプルなものでした。ですから、自分でプレイしたときに、自分でストーリーを想像することが重要だったと思うんです。そのおかげで、自分が想像的な人間になったんだと思います。そういう考え方は、今の作品づくりにとても影響を与えているんですよ。ゲームの中の、戦いと戦いの間のストーリーを埋めていく、作っていくのが、私たちの作業なんです。

シャンカル氏は1985年の生まれなので、彼が子供の頃にプレイしたゲームとは、「ファミコン」〜「スーパーファミコン」時代のものでしょう。

確かに、その時代のゲームは現在と違い、情報量が少ないものばかりでした。これはハード性能の制約上、しかたがなかったことであり、本格的にゲームでストーリーが語られるようになったのは、「プレイステーション」が登場してからです。

ゲームの情報量が少なかったことに対し、シャンカル氏は、自身の想像力を駆使することでストーリーを補ってきました。その結果が現在の仕事につながっています。

情報量が少ないコンテンツに対し、自分で想像して情報と情報の隙間を埋めていく──これは、想像力を鍛えるうえで非常に有効な方法です。ぜひ、見習っていきたいものです。

とはいえ、シャンカル氏の子供時代と異なり、現在のゲームは濃密な情報量を備えているものがほとんどです。昔のゲームをプレイするならともかく、現在のゲームから想像力を鍛えようとするのは、ちょっと難しいでしょう。

代替案として、ここでは小説や詩をおすすめします。これらのコンテンツは文字のみで構成されているため、現在のゲームはもとより、映画や漫画等と比べても情報量は少ないです。そのため、想像力を鍛えるにはうってつけになります。

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